日々勉強
人生は毎日が勉強である。
学生時代、大人たちが口を揃えて言っていたこのありきたりな言葉が、今は深く刺さっている。
学生の時にいくらか勉強した経験はあった。
中学高校はもちろん、大学でも多少は。
国語や数学などのいわゆるお受験勉強と言われればそれまでの勉強である。
あれが今何かの役に立っているかと言われれば疑問ではあるが、勉強に向き合えた経験は貴重なものだったと感じている。
そして今でも社会に出て勉強の日々。
世の中には分からないことだらけで、いくら学んで考えてもきりがないほど。
特に社会人になって考えさせられているのは、他でもない「金」である。
初めて金を使ったことやもらったことなどは覚えてはいないが、学生時代に金を稼いで使ったことはもちろんあった。
金に執着するのは博打でアツくなるときぐらいのものではあったが、金の存在に関心がなかったわけではなくそれなりに知識もあるつもりでいた。
が、今思えば学生の分際でといったところである。
一昨年、こんな自分にも愛する人がいて、めでたく結婚することができた。
恥ずかしい話であるが貯金などなく、むしろ車のローンや奨学金など借金のある自分であったが、それでも選んでくれた人がいた。
いつかまたここにも書きたいと思うが、妻とは長い付き合いで、いつも私をどん底から救ってくれる存在であった。
そんな人と結婚することができ、まさしく私の生きがいとなってくれた。
そしてある日、お互いの生計をまとめようという話になる。
お互い貯金はないということは既知のことで、むしろ私が借金を持っている状況であり、申し訳ない気持ちもあった。
貯金も大事であるがまずは返済だと2人で話し、借金の金額の洗い出し。
と計算を始めていると、そこには見知らぬ額が現れた。
そう、それは妻が携えてきた400万近くの借金であった。
借金返済に向けて目下、仕事に励み、お金のやりくりを日々勉強している今日この頃である。
ほんとに妻は私に生きがいを与えてくれる、とても大切な存在である。